回転体-2-3

回転体-2-3(攻玉社中学2022/前半は簡単だが後半はやや難問)

回転体-2-3

問題

 問題(攻玉社中学2022/前半は簡単だが後半はやや難問)

回転体-2-3右の図のように、正三角形のそれぞれの辺の真ん中の点と頂点を結ぶ直線は3本引くことができます。この3本は1点Aで交わり、PA:AQ =2:1となります。
また、正方形の2本の対角線の交わる点をBとします。このような2つの点A、Bをそれぞれ「正三角形の中心」「正方形の中心」と呼ぶことにします。

回転体-2-3(1) 図のように、1辺の長さが6cmの立方体アのそれぞれの面の中心を頂点とする立体イを考えます。このとき、立体イの体積は、立方体アの体積の何倍ですか。

回転体-2-3(2) (1)の図について、立方体アと立体イを、点W,X,Y,Zを通る平面で切断しました。次の図は、立方体アの断面図です。この図の中に立体イの切断面を、斜線をつけてかきなさい。

(3) 立方体アの頂点Wと頂点Yをまっすぐに結んだ直線は、立体イの2つの面と交わります。この2つの面と交わる点を、Wに近いほうをS、Yに近いほうをTとします。STの長さとWYの長さの比を求めなさい。

 

立体イには8つの面があり、すべて正三角形です。この立体イのそれぞれの面の中心を頂点とする立体ウを考えます。

回転体-2-3

 

(4) 立体ウの体積は、立方体アの体積の何倍ですか。

回転体-2-3(5) 右の図のように、立体イと立体ウを直線LMを軸として1回転させました。立体イが回転してできる立体の体積は、立体ウが回転してできる立体の体積の何倍ですか。


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解答

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回転体-2-3右の図のように、正三角形のそれぞれの辺の真ん中の点と頂点を結ぶ直線は3本引くことができます。この3本は1点Aで交わり、PA:AQ =2:1となります。
また、正方形の2本の対角線の交わる点をBとします。このような2つの点A、Bをそれぞれ「正三角形の中心」「正方形の中心」と呼ぶことにします。

回転体-2-3(1) 図のように、1辺の長さが6cmの立方体アのそれぞれの面の中心を頂点とする立体イを考えます。このとき、立体イの体積は、立方体アの体積の何倍ですか。

回転体-2-3(2) (1)の図について、立方体アと立体イを、点W,X,Y,Zを通る平面で切断しました。次の図は、立方体アの断面図です。この図の中に立体イの切断面を、斜線をつけてかきなさい。

(3) 立方体アの頂点Wと頂点Yをまっすぐに結んだ直線は、立体イの2つの面と交わります。この2つの面と交わる点を、Wに近いほうをS、Yに近いほうをTとします。STの長さとWYの長さの比を求めなさい。

 

立体イには8つの面があり、すべて正三角形です。この立体イのそれぞれの面の中心を頂点とする立体ウを考えます。

回転体-2-3

 

(4) 立体ウの体積は、立方体アの体積の何倍ですか。

回転体-2-3(5) 右の図のように、立体イと立体ウを直線LMを軸として1回転させました。立体イが回転してできる立体の体積は、立体ウが回転してできる立体の体積の何倍ですか。

 


 

回転体-2-3(1)
(立体イは正八面体)
どの面から見ても図のように見える。
立方体アの体積は、6×6×6=216cm3
立体イの体積は、6×6×$ \displaystyle \frac{1}{2} $×3×$ \displaystyle \frac{1}{3} $×2=36cm3
36÷216=$ \displaystyle \frac{1}{6} $

(答え) $ \displaystyle \frac{1}{6} $倍

 

回転体-2-3(2)
(1)の図がヒント、赤線が切断面を上から見たところ。

(答え)
回転体-2-3

 

回転体-2-3(3)
(2)の答えの図を利用し、相似な三角形の比から図の様な比となるので、ST:WY=②:⑥=1:3。

(答え) 1:3

 

回転体-2-3(4)
(立体ウは立方体)
図は外側の立方体の各面から見たもので、どの面から見ても同じ。また、問題文の「PA:AQ =2:1」のことより、図の様に①:②の比となる。

回転体-2-3(3)の答えの図と平面から見た図を合わせると、大小の立方体の平面で見た対角線の長さが、②:⑥=1:3の比であることがかわる。
よって、1辺の長さの比も同じことより、体積比は1×1×1:3×3×3=1:27となる。
立体ウの体積は、立方体アの体積の$ \displaystyle \frac{1}{27} $倍。

(答え) $ \displaystyle \frac{1}{27} $倍

 

回転体-2-3(5)
前問で求まった比を入れ、立体イで作られる上下の円すいの半径は△とする。
立体イが回転してできる立体の体積は、
△×△×3.14×❸×$ \displaystyle \frac{1}{3} $(❸にしているので円すい2つ分)
立体ウが回転してできる立体の体積は、
②×②×3.14×❶
ここで、△×△=③×③×2より、
立体イで作られる立体の体積:立体ウで作られる立体の体積
=③×③×2×3.14×❸×$ \displaystyle \frac{1}{3} $:②×②×3.14×❶
=⑱×❶:④×❶
=⑨:②
立体イが回転してできる立体の体積は、立体ウが回転してできる立体の体積の$ \displaystyle \frac{9}{2} $倍。

(答え) $ \displaystyle \frac{9}{2} $倍 (4.5倍)

 

 

hajizo
ではまた~