問題
3個の整数A,B,Cは、次の3つの条件【あ】~【う】をすべて満たしているものとします。
条件【あ】 BはAより大きい
条件【い】 BはAの倍数である
条件【う】 $ \displaystyle \frac{1}{A} $+$ \displaystyle \frac{1}{B} $=$ \displaystyle \frac{1}{C} $が 成り立つ
次の問いに答えなさい。
(1) 次のア~工のうち、正しいものを1つ選び、記号で答えなさい。
ア $ \displaystyle \frac{1}{C} $は$ \displaystyle \frac{1}{A} $より小さいので、CはAより小さい
イ $ \displaystyle \frac{1}{C} $は$ \displaystyle \frac{1}{A} $より小さいので、CはAより大きい
ウ $ \displaystyle \frac{1}{C} $は$ \displaystyle \frac{1}{A} $より大きいので、CはAより小さい
エ $ \displaystyle \frac{1}{C} $は$ \displaystyle \frac{1}{A} $より大きいので、CはAより大きい
(2) 整数Aが3のとき、条件【あ】~【う】を満たす整数B,Cは、1組だけあります。このときのBは、Aの何倍ですか。
(3) 整数Aが4のとき、条件【あ】~【う】を満たす整数B,Cは、1組だけあります。このときのBは、Aの何倍ですか。
(4) 整数Aが6のとき、条件【あ】~【う】を満たす整数B,Cは、全部で2組あります。このときのBは、それぞれAの何倍ですか。
(5) 整数Aが12のとき、条件【あ】~【う】を満たす整数B,Cは、全部で4組あります。このときのBは、それぞれAの何倍ですか。
(6) 整数Aが72のとき、条件【あ】~【う】を満たす整数B,Cは、全部で何組ありますか。
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解答
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3個の整数A,B,Cは、次の3つの条件【あ】~【う】をすべて満たしているものとします。
条件【あ】 BはAより大きい
条件【い】 BはAの倍数である
条件【う】 $ \displaystyle \frac{1}{A} $+$ \displaystyle \frac{1}{B} $=$ \displaystyle \frac{1}{C} $が 成り立つ次の問いに答えなさい。
(1) 次のア~工のうち、正しいものを1つ選び、記号で答えなさい。
ア $ \displaystyle \frac{1}{C} $は$ \displaystyle \frac{1}{A} $より小さいので、CはAより小さい
イ $ \displaystyle \frac{1}{C} $は$ \displaystyle \frac{1}{A} $より小さいので、CはAより大きい
ウ $ \displaystyle \frac{1}{C} $は$ \displaystyle \frac{1}{A} $より大きいので、CはAより小さい
エ $ \displaystyle \frac{1}{C} $は$ \displaystyle \frac{1}{A} $より大きいので、CはAより大きい(2) 整数Aが3のとき、条件【あ】~【う】を満たす整数B,Cは、1組だけあります。このときのBは、Aの何倍ですか。
(3) 整数Aが4のとき、条件【あ】~【う】を満たす整数B,Cは、1組だけあります。このときのBは、Aの何倍ですか。
(4) 整数Aが6のとき、条件【あ】~【う】を満たす整数B,Cは、全部で2組あります。このときのBは、それぞれAの何倍ですか。
(5) 整数Aが12のとき、条件【あ】~【う】を満たす整数B,Cは、全部で4組あります。このときのBは、それぞれAの何倍ですか。
(6) 整数Aが72のとき、条件【あ】~【う】を満たす整数B,Cは、全部で何組ありますか。
(1)
条件【う】の式の形は、数1+数2=数3となっているので数1は数3より小さく、同様に、$ \displaystyle \frac{1}{A} $は$ \displaystyle \frac{1}{C} $より小さい。 ⇒ 候補はウとエ$ \displaystyle \frac{1}{A} $<$ \displaystyle \frac{1}{C} $ならばC<A これは具体的な数字を当てはめてみるとわかる。 ⇒ ウ(答)
(答え) ウ
(2)
条件【う】の分数式を分かり易くするためにA,B,Cの公倍数A×B×Cを両辺にかける。$ \displaystyle \frac{\cancel{A}×B×C}{\cancel{A}} $+$ \displaystyle \frac{A×\cancel{B}×C}{\cancel{B}} $=$ \displaystyle \frac{A×B×\cancel{C}}{\cancel{C}} $
B×C+A×C=A×B
(A+B)×C=A×B・・・①①にA=3、B=3×□(□は2以上の整数)を入れると、
(3+3×□)×C=3×3×□
(1+□)×3×C=3×3×□
(1+□)×C=3×□
条件からC<A(3)<B ⇒ Cは1か2
「=」の左右を比較すると、1+□=3、□は2が当てはまる。⇒2倍。(答え) 2倍
(3)
①にA=4、B=4×□(□は2以上の整数)を入れると、
(4+4×□)×C=4×4×□
(1+□)×4×C=4×4×□
(1+□)×C=4×□=2×(2×□)← □は2以上なので
条件からC<A(4)<B ⇒ Cは1か2か3
「=」の左右を比較すると、1+□=4、□は3が当てはまる。⇒3倍。(答え) 3倍
(4)
①にA=6、B=6×□(□は2以上の整数)を入れると、
(1+□)×C=6×□=3×(2×□)=2×(3×□)← □は2以上なので
条件からC<A(6)<B ⇒ Cは1~5のどれか
「=」の左右を比較すると、
1+□=6、
1+□=3、
□は5と2が当てはまる。⇒2倍、5倍。(答え) 2倍、5倍
(5)
①にA=12、B=12×□(□は2以上の整数)を入れると、
(1+□)×C=12×□=6×(2×□)=4×(3×□)=3×(4×□)=2×(6×□)← □は2以上なので
条件からC<A(12)<B ⇒ Cは1~11のどれか
「=」の左右を比較すると、
1+□=12、
1+□=6、
1+□=4、
1+□=3、
□は11,5,3,2が当てはまる。⇒2倍、3倍、5倍、11倍、(答え) 2倍、3倍、5倍、11倍
(6)
①にA=72、B=72×□(□は2以上の整数)を入れると、
(1+□)×C=72×□=36×(2×□)=24×(3×□)=18×(4×□)=12×(6×□)=9×(8×□)=8×(9×□)=6×(12×□)=4×(18×□)=3×(24×□)=2×(36×□)← □は2以上なので
条件からC<A(72)<B ⇒ Cは1~71のどれか
「=」の左右を比較すると、
1+□=72、
1+□=36、
1+□=24、
1+□=18、
1+□=12、
1+□=9、
1+□=8、
1+□=6、
1+□=4、
1+□=3、
□は71,35,23,17,11,8,7,5,3,2が当てはまる。⇒10組(答え) 10組
補足実際の試験の場では、条件【う】 $ \displaystyle \frac{1}{A} $+$ \displaystyle \frac{1}{B} $=$ \displaystyle \frac{1}{C} $のAとBに数字を入れていって等式が成り立つか、1つ1つ確かめてゆく方法に頼る人が多いと思いますがそれで十分。(3)まで完答できれば後は時間と相談して飛ばすのもアリ。満点争奪戦ではないので。